日本が3連覇達成!U18国際軟式野球選手権大会 (台北)


◎決勝戦の相手は宿敵:チャイニーズ・タイペイ

7月26日に台北市(台湾)で開幕したIRBO第3回国際軟式野球選手権大会。
日本代表が優勝を飾り2016年の第一回大会(IN韓国)、2017年の第二回大会(IN東京)に続き3連覇を達成した。

大会最終日となった7月29日、開幕から無傷の4連勝中の日本は予選最終戦となったベトナム戦を引き分けたものの4勝1分けの成績で予選1位で午後から行われる決勝進出を決めた。

決勝の相手は開催地のチャイニーズ・タイペイ。
140キロ右腕と技巧派サウスポーを擁し守りの野球で決勝まで勝ち上がった強豪だ。
日本とチャイニーズタイペイが決勝で戦うのは第1回大会(IN韓国)以来となった。
この試合の模様は地元メディアのほか、日本のYouTubeチャンネル「トクサンTV」でも生中継された。


▼試合内容▼

チャイニーズタイペイ 3-11 日本 <規定により6回コールド>

TEAM 1 2 3 4 5 6
チャイニーズタイペイ 0 3 0 0 0 0 3
日本 2 0 0 5 3 1 11

  

日本のは先発マウンドは加賀美。初回、140キロに迫る速球とフォークボールを操り、チャイニーズ・タイペイ打線に対し無失点ピッチング。

1回裏、日本は先頭の針谷がチャイニーズタイペイ先発のチェンからフルカウントまで粘ってフォアボールを選び出塁。
直後、ワイルドピッチで針谷は二塁へ進塁すると、2番岩下が右中間へタイムリーツーベースを放ち日本が1点を先制する。
つづく城所のサード強襲ヒットで無死一三塁とした日本は守備の乱れから1点を追加し2点目。

2回表、日本は投手・加賀美が制球を乱す。なんと無死満塁のピンチを招いたところで降板。二番手・サウスポーの益田に継投する。直後、スクイズの処理で守備が乱れ一気に2-2の同点に追いつかれる。
さらに無死三塁から二塁走者がスチール。三塁走者がその隙をついて本塁を奪い2-3と逆転を許す。
以降、益田は好投を続けチャイニーズ・タイペイ打線を封じ込み味方の援護を待つ。

再び試合が動いたのは4回裏、日本の攻撃。チェン投手を攻め無死満塁とした日本は薄井が押し出しの死球で3-3同点。

ここでチャイニーズタイペイは二番手・タン投手にスイッチ。打席は成澤。巧みな変化球で簡単に2ストライクと追い込まれるが、3球目の真っすぐをライト前に弾き返しこれが2点タイムリーとなり5-3と勝ち越しに成功する。さらに相手守備陣の乱れなどをついて2点を追加した日本は7-3とリードを広げる。

5回にも3点を加えた日本は6回からサウスポー浦井に継投し無失点投球。6回裏、城所のセンター前タイムリーで11-3としたところで規定(5回8点差コールド)によりゲームセット。

日本が宿敵・チャイニーズ・タイペイを下し、優勝を飾った。
整列後、ナインは歓喜の輪を描くと、望月リーダー、冨菜コーチ、城野コーチ、そして永富監督と胴上げした。

  


◎悲願の三連覇達成!MVPは投手陣を引っ張った捕手・薄井

日本が悲願の3連覇を成し遂げた。
4日で6試合という過酷なスケジュールとなり体力も限界に近づきつつあったが、ナインは最後の最後まで気力で攻め抜いた。まさに、首脳と選手とが”チーム一丸”となって掴んだ優勝劇であった。

今大会のMVPには捕手の薄井が選ばれた。
日本の捕手陣は薄井と17歳の鷲野の2人。負担も大きかったが強い気持ちで投手陣をリードし続けた。

若き精鋭を率いた永富監督が今大会を振り返った。
「三連覇を達成することができ素直に嬉しいです。開催地のチャイニーズタイペイは過去の対戦からも、最大のライバルとなると目論んでいました。逆転を許したあと、守りがよく辛抱してくれたことが4回のビッグイニングに繋がったと思います。みんな本当によくやってくれました。ベンチ全員で勝ち取った優勝です。日本から応援して下さった方々に御礼を伝えたいです」

前回大会で優勝を経験し今大会は主将として参加した大畑も目を輝かせた。
「本当に嬉しいです。炎天下の4日間、厳しい日程でしたが、3月から活動を重ねてきたこのチームの集大成として出せる力をすべて出し切りました。自身の成績云々でなく日本代表として優勝を勝ちとったこと。これ以上の喜びはありません。応援してくれたすべての方に感謝したいです。」

IRBO 第三回U18国際軟式野球選手権大会には、今年もトラアウトを勝ち抜いたSWBCJAPANの中のU18資格対象者から選ばれし18名が日本代表として参戦し熱闘を繰り広げた。

3月から本格始動し約4か月間、活動を繰り広げてきたU18日本代表。基礎的なトレーニングをひたすら繰り返し徐々にチームは1つになっていった。そして最後の1か月は強化試合を積極的におこなった。明治大学軟式野球部様、早稲田大学軟式野球部様、東京大学軟式野球部様と同世代の野球部と対戦を重ねることで経験を積んだ。

メンバーは9月からSWBCJAPANのA/B/アカデミーいずれかのクラスに配属される。一般部門に舞台を移しさらなる活躍が期待される。

  

皆様のご声援を誠にありがとうございました!
SWBCJAPAN U18は日本代表として3連覇を達成することができました。

日本から応援していただいた皆様、活動期間中、携わってくださったすべての皆様へ心より感謝申し上げます。

2018年夏、素晴らしい第三回大会を開催してくださった開催地・台湾の皆様方そして参加各国の関係者の皆様へ心より御礼申し上げます。